今から新しい仕事を探すとしたら『正社員になった方が得なのか損なのか』どちらなのでしょうか。
最近はどんどん新しいビジネスが増えていて、正社員でなくともお金を稼ぐ方法がいっぱいあります。
なかでもユーチューバーやブロガーは有名になり、小学生のなりたい職業ランキングでも上位にユーチューバーがランクインしていますよね。
これらは、まさに『正社員にならない生き方』を実践している職業です。
インフルエンサーと呼ばれる人たちの中には、『正社員にならない生き方』を指南している人もいます。
だからといって、誰でもその生き方を出来るかといえばNOです。
▼こちらでも書いていますが、そういう生き方には覚悟・リスクと多大な努力が必要です。
就職せずにプロブロガーやユーチューバーを目指すことの意味
(ちなみに、あのヒカキン氏も新作をどんどんアップしないと安心できないとテレビ番組で話していました…あれだけ稼いでいる彼でさえです。)
では、今の時代を生き抜くためにはやはり正社員になった方がいいのでしょうか。
誰もが考えるこの疑問について解説していきます。
自由な時代だからこそ正社員を選ぶ
・自由に何にもとらわれずに生きていきたい
・正社員ではないが、やりたい仕事がある
このように強い意志がある方は、時間や場所に縛られる正社員にはメリットを感じないでしょう。
仕事が豊富な今の時代だからこそ、思ったように生きてみてもいいのかもしれません。
では、次のような人だったらどうでしょう。
・特にやりたいことがない・何ができるか分からない
・フリーターの方が楽そうだし、このままでいいや
・一生フリーターでも余裕でしょ
・ニート・無職からの正社員はギャップがありすぎる
正社員になると辛い・大変・めんどくさいという思いがあるのかもしれませんが、かといってフリーターなら楽に生きていけるのでしょうか。
私はどちらが大変か楽かと聞かれれば、『楽さで言えば正社員』と答えると思います。
「わざわざなんで正社員?」とピンとこないかもしれません。
自由なフリーターと言えば聞こえはいいですが、全てを自分で決めて自分で責任を持つことができますか。
その点、会社に勤めれば仕事内容は決まっていますし、確実に毎月収入が手に入ります。
なんでも選べるからこそ具体的な目標が見つからない人には、正社員の方が楽に生きられる時代なのではないでしょうか。
正社員とフリーターの差を見てみる
次に『正社員の働き方』をより詳しく知るために、こちらの比較表を見ていきましょう。
※各企業によって細かな違いはあります。一般的な例として紹介しています。
形態 | 正社員 | フリーター(アルバイト・パート) |
雇用期間 | 期間に定めはない |
一般的に短発・短期間 雇用期間が5年を超えたら、無期雇用への転換可能 |
勤務時間 | 終業規則に定められた時間 | 自由に選べる |
転勤 | あり | なし |
残業 | 応じる必要あり | 応じるかは自由 |
社会保険 | すべて完備 | 働く時間・期間による |
交通費 | 多くは支給 | 多くは支給 |
ボーナス | あり | なし場合が多い |
大まかにそれぞれの働き方の違いが見えてきたでしょうか。
では、具体的な正社員のメリット・デメリットについて解説していきます。
正社員のメリットとは
正社員だからこそ出来る仕事がある
正社員として働いている人に聞いてみると、魅力なのは「仕事内容」と答える方が多くいます。
アルバイトと正社員では、同じ会社で働いていたとしても、正社員により多くの期待と責任が寄せられます。
「仕事内容」も正社員は裁量の大きい仕事や、キャリアアップに繋がる仕事ができるチャンスがあります。
また、興味のある仕事があった場合は、部署移動を希望することができますので、成長の実感・楽しさを感じながら働くことができるでしょう。
社会的な信用が得られる
正社員であれば「○○会社の○○です」という自己紹介で初対面の方からも一定の信頼を得られます。
一般的に正社員という身分は収入が安定していることの証明になるので、クレジットカード・ローンの審査も通りやすくなります。
これは、企業に所属せずに働くフリーランスとの大きな違いです。
あと重要なのが、将来的に結婚を考えているのであれば、相手方の両親の安心感に繋がる大きなポイントです。
安定した給料が毎月手に入る
基本的に、正社員は月給制でアルバイト・パートは時給制です。
アルバイトであってもシフトを増やす・掛け持ちするなど長時間働けば、正社員と変わらないお給料を稼ぐことができます。
実際に多くのフリーターが生活できていますが、安定しているのか?というとそれはNOです。
若いうちは体力・バイタリティがあるため稼げるでしょうが、年齢を重ねていくとどうでしょう。
今と同じだけの仕事量・労働時間を維持するのは難しいのではないでしょうか。
その点、正社員であれば月給○○万円のように毎月もらえる金額が決まっています。
正月・お盆などの年次休暇があっても給料が減ることはありませんし、有給休暇だってあります。
さらに勤務年数を重ねれば、成長に合わせて月給も増え、辞める時には退職金も支払われます。
そして、覚えておいて欲しいのですが、正社員とフリーターでは生涯賃金(人が一生のうちで稼げる金額)に大きな差が出ます。
正社員が約2~3億円、フリーターで5~8千万円と言われています。
この生涯賃金を見てみても正社員の方が安定して生活できるといえるでしょう。
急に契約を切られる心配が無い
アルバイト・パートだと期間限定の契約のため、急に「〇月で契約は終わり」と言われるかもしれません。
あなたの勤務態度・仕事に問題が無かったとしても、会社側の都合で契約を終了させることができるからです。
正社員の場合は、会社はよっぽどの理由がないと解雇できないように法律で定められています。
そのため、同じ会社で働いている正社員とアルバイトでは、リストラ候補に最初に名前があがるのはパート・アルバイトです。
どれだけ頑張って長時間働いていたとしてもこれは変わりません。
福利厚生を受けることができる
福利厚生とは、企業から給与・賞与とは別に提供されるサービス・制度のことです。
※各企業によって取り入れている福利厚生は違います
▼主な福利厚生はこちら
- 雇用保険
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 失業保険
- 介護保険
- 休業補償
- 傷病手当
- 出産・育児休暇
分かりやすいところで健康保険・厚生年金保険について考えてみましょう。
フリーターでも国民健康保険がありますが、この保険料が「高い」と思ったことはありませんか。
実は、正社員が会社から加入してもらう健康保険は、国民健康保険よりも割安です。
また、厚生年金保険は一部を会社が払ってくれるので、自分で満額払う必要はありません。
このように、福利厚生は『より良く働き暮らせるように』という思いのもと行われているサービスです。
正社員なりたかったら今すぐ就活
メリットを見て正社員になろうかなと思った方。
「すぐに就活をはじめてください」
というのも、正社員を募集するときに基本的には年齢制限はできません。
が、実際は年齢もしっかりチェックされています。
もし2名で迷ったら、将来性を考えて若い人を採用する企業がほとんどです。
そして、30代になると合格率はぐんと下がります。
だから、少しでも早く就活を始めたほうが有利になることを覚えておいてください。
正社員のデメリットとは
仕事の幅が狭くなるかも
正社員になるということは、一つの会社で長く働き続けるということです。
安定しているように見えますが、その会社でしか活躍できない人材になるリスクがあります。
要は、他の会社では通用しないスキルのみが身に付く可能性があるということです。
倒産やクビになったら、収入や積み上げたものがゼロになりますし、転職したら前の会社と全然違って何もできない…なんて愕然とするかもしれません。
正社員だからと安心せずに、スキルを磨くことや世の中の情報を知っておくことは重要かもしれませんね。
会社の規則に従わないといけない
正社員は勤務時間が決められており、始業時間に必ず出社する必要があります。
フレックスタイム制(自分で勤務時間を決められる)もありますが、導入している企業は多くありません。
また、有給休暇を使うときも勝手に休んではいけません。
お給料をもらいながら休むのですから、休む理由を報告して許可を得る必要があります。
このように会社には様々な決まりがあるため、窮屈に感じるかもしれません。
責任のある仕事を任せられる
正社員は将来的にリーダーとなって、会社を引っ張っていく存在になることを望まれています。
言われたことをこなすだけではなく、自らが考えて少しでも仕事が円滑に進むように動くことや、新たなアイデアを提案していくことが求められます。
また、正社員は自分の仕事だけをしていればいいのではありません。
部下ができれば教育を担当し、アルバイト・パートで働く人をとりまとめる立場を任されることもあります。
チームを引っ張って結果を出さねばならず、人間関係で悩むことも多くなるでしょう。
このような責任のある仕事はやりがいになりますが、人によっては大きなストレスとなる可能性があります。
転勤・異動のある職種もある
正社員である以上、転勤・異動の辞令は原則従わなければなりません。
自分が希望する部署や土地に移れるなら良いのですが、望まない場所や仕事に配属されることもあります。
場合によっては、海外転勤など生活環境が変わってしまうこともあるため、家族がいたり持ち家があったりすると、更に負担に感じてしまうでしょう。
転勤や異動をしたくないのであれば、就活の時点で企業に確認する必要があります。
なかなか辞められない可能性がある
会社を辞めたいと思ったとき、正社員の場合は言ってすぐに辞められるとは限りません。
担当してきた仕事の引継ぎの必要がありますし、人手不足などなんだかんだと引き延ばされることもあります。
各種保険の手続きなどで会社とのやりとりは必須なので、辛かったとしても関係を急に切ることは出来ません。
そのため、辞めたいのにいつまでたっても辞められない方もいます。
とはいえ、こんな強引なことをするのはブラック企業と言われる一部の会社なのですが、こういう可能性もあるということは知っておいてください。
どうしても正社員になりたくないときの仕事の選びかた
ここまで、正社員のメリット・デメリットを見てきました。
安定することは分かっていてもやっぱり正社員は…と悩む方もいるかもしれません。
フリーターやフリーランスで働くことが絶対にダメというわけではなく、実際一度も正社員にならずに暮らしている方もいます。
ただ、これからの時代を考えると、仕事選びは慎重にした方がいいでしょう。
近年はITの普及によって、人間がしていた仕事をAIで行えるようになりました。
これからはAIがする仕事がどんどん増えていくと思っておいた方がいいでしょう。
だからこそ、無くならない仕事=人でないと出来ない仕事を身に付けておけば、フリーター・フリーランスでも稼ぎ続けられる可能性があります。
「一生生きていく」ことを考えれば断然正社員が安心
正社員の魅力は『安定して稼げる』という言葉に尽きます。
今現在、フリーター・ニート・無職で今後どうしようか悩んでいる方は、まず正社員になってみてください。
良さが分かれば長く勤められますし、合わないと思っても正社員経験は転職に有利です。
「職歴もスキルもないから」と思うかもしれませんが、このページを見ている方はほとんどがそうです。
思い切って就職活動に取り組んでみれば、誰でも正社員になることは難しくありません。
今頑張るか頑張らないか、自分の将来を考えて良いと思う判断をしましょう。
コメントを残す