「もう少しフリーターしたいし、正社員になるのは30くらいでいいかな」
「いったい何歳までなら就職できるんだろう」
「今の私の年齢ってもう手遅れじゃないの?」
いつかは正社員になりたいと思っていても、「何歳までなら正社員になれるのか分からない」という声をよく聞きます。
基本的には、企業が正社員募集の際に年齢制限をすることは禁止されています。
でも、実際のところはどうなのでしょうか。
今回は、正社員就職と年齢の関係についてお話していきます。
正社員採用に年齢は大きく関係します
はっきり言って『就職に年齢が関係すること』は事実です。
求人情報に年齢制限の記載がなく応募できたとしても、実際に入社できるとは限りません。
企業は多くの候補者の中から誰を採用するか決定します。
50名や100名の中からたった1人が選ばれる事だって少なくありません。
最終的に数名が残った場合、どうやって1人が選ばれるでしょうか。
経験・人柄・面接の印象がほぼ同じ人が2人いた場合、「今後を考えて若い人を採用する」となるケースが少なくないのです。
そこには「若い方が伸びしろがある」「若い方が素直に吸収してくれる」そんなイメージが強いのだと思います。
特に面接官となる方の世代ではそういう考えが根強いといえるでしょう。
何歳でも就職できる人は能力があるということ
もちろん、年齢が高いからといって絶対に正社員になれないわけではありません。
「自由に生きてきたけど、45歳で初就職」というような方もごく稀にいることでしょう。
だからといって、自分も大丈夫だと思い込んではいけません。
いくつになっても就職できる人には、年齢相応の能力・技術があることが最低条件だからです。
未経験や就業経験が全くない状態では厳しいと思っていてください。
正社員になれる年齢の限界とは
就活に年齢が関係すると言いましたが、では具体的には何歳までに就職した方がいいのでしょうか。
ここでは『正社員を目指す年齢の壁』について考えていきます。
20代じゃないと正社員へのチャンスはないの?
一般的によく言われるのが、30歳限界説です。
30歳限界説
企業としては20代の若手が欲しいが、人気企業にばかり応募が集中する。
そのため苦肉の策として、30歳くらいまでOKにしようと考える企業が多いという説。
入社して1人前になるのに3年と考えると、30歳入社でひとり立ちは33歳。
もう若手とは言えない年齢ですので、やはりこの30歳がひとつの分かれ目といえるでしょう。
とはいえ、本当に30歳が限界なのかというと、そうでもありません。
あまり名が知られていない企業の場合、30歳以下からの応募が0ということもあります。
そのような企業であれば、30代前半までなら本人のやる気を重視して雇ってくれるでしょう。
35歳からの就活は苦戦することが多い
さて、いよいよ厳しくなってくるのが35歳からの正社員入社です。
多くの企業がキャリア形成を理由に35歳までの年齢制限を設けて求人募集をしています。
35歳以上の場合もありますが、それでも40歳までが上限でしょう。
会社としては、40代の人に新人教育からスタートするのは厳しいと考えていますので、正社員になれる確率はガクッと下がります。
『正社員を目指す年齢の壁』は40歳が目安になるといえるでしょう。
年齢によって就職活動の方法は変わる
就職活動と一言でいっても様々で、就職サイト・就職エージェント・ハローワーク・新聞広告などがあります。
フリーター・ニート・無職からの就活であれば、サポート体制のしっかりしている就職エージェントが有利でしょう。
しかし、全ての年齢層に就職エージェントが良いとも言い切れません。
というのもエージェントの利用にも年齢制限があるからです。
エージェントの利用可能年齢をチェックしよう
フリーター・ニート・無職からの就職サポートを行うエージェントの対象年齢を見ていきましょう。
就職Shop | 20代が中心 |
UZUZ | 18歳~29歳 |
ワークポート | 20〜40代前半中心 |
ハタラクティブ | 18〜29歳 |
いい就職ドットコム | 20代が中心 |
DYM就職 | 10代・20代が中心 |
ジェイック | 18〜29歳 |
ご覧の通り、年齢が高くなるにつれて利用できるエージェントは少なくなります。
30代以上の方は、就職Shop・ワークポート・いい就職ドットコムで応募可能な求人があるか聞いてみましょう。
エージェントの対象年齢外なら就活はどうすればいい?
30代後半や40代~50代以降の方は就職エージェントの利用は厳しいでしょう。
だからといって、就職が絶対に出来ないというわけではありません。
- ハローワークで探す
- 高年齢でも利用可能なエージェントを探す
- 製造業・工場勤務やタクシー運転手など年齢を問わない業界に絞って応募する
- 資格・講座で能力を高めた上で応募する
これらは、年代を問わない就活方法です。
選択の幅は狭いかもしれませんがチャンスはありますので、諦めずに自分の年代にあった就活を行いましょう。
まとめ:正社員になりたいなら1歳でも早く就活しよう
私が担当したフリーターの方も最後の最後で「1歳差」の壁で泣いた方がいらっしゃいます。
理不尽だと感じるかもしれません。
でも、面接官も面接の中であなたの事を全て知れる訳ではありません。
そうなると、最後の判断材料として年齢が入る事も不思議ではないんです。
フリーターやニートから脱出したい、就職したいと考えるなら、「1歳でも若いうちに!!その為に1日でも早く活動を開始しなければ!!」と思って頂いた方がいいでしょう。
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