情報収集をインターネットに頼っている方は多いのではないでしょうか。
就職活動においても、就職・転職エージェントや興味のある企業について「まずはネットでの評判をチェックしてみよう」と考える人はとても多いことでしょう。
そして、ネットでの悪評を見て「やめておこうと思ってしまった…」そんな経験はありませんか?
誰だって自分が嫌な目にあいたくないから、事前に評判をチェックするのはいいことです。
だからといって、インターネットの評判を鵜呑みにしすぎてはいけません。
「嘘を嘘と見抜けない人はインターネットを使うべきではない」という有名な言葉があります。
インターネットの情報には「嘘」が混ざっていて、それを見極めて使わなければいけないということです。
あなたが、インタネット上で目にした企業、就職エージェントの評判は果たして全て本当のことでしょうか?
企業も就職エージェントもマンガの評判も、悪評の方が多い
匿名で意見が書けるインターネット掲示板には、ある特徴があります。
『悪評の方が多いということ』
というのも、名前を明かさず書き込めるため、クレームのぶつけ先となることが多いからです。
「希望する企業に受かって順調に新しい生活が始まった」
「就職エージェントで良い対応をしてもらえた」
「マンガがとても面白かった」
プラス評価を書きたい人は、ツイッターやフェイスブックなどで意見や感想を発信することが多く、匿名掲示板に書き込む人はまれです。
では、逆にマイナス評価の場合は、どうでしょうか。
「応募した企業に圧迫面接された上に落とされた」
「就職エージェントが全く親身になってくれなかった」
「せっかく買ったマンガが面白くなかった」
このような体験での怒りやマイナス評価のぶつけどころは、匿名掲示板であることがほとんどです。
カキコミ内容は嘘ではないにしろ、主観的で大袈裟に書かれているものだということを知っておきましょう。
情報をカテゴリ分けして冷静に分析してみよう
では、インターネット上での企業・就職エージェントの評判や口コミはどのように読みとればいいのでしょうか。
もちろん、悪く書き込まれていること全てが嘘というわけではありません。
しかし、悪評高い企業で働いて良い人生を送っている人もいますし、人気の無い就職エージェントで就職に成功している人もいます。
結局、インターネットの感想は「そのひとが体験して感じたこと」という個人の意見で、真実とは限らないということです。
良い意見も悪い意見もじっくり読んで、その情報が嘘か本当かを見極めることが大切です。
できれば『主観的意見』『客観的意見』『個人的意見』などカテゴリ分けをするのが一番なのですが、ちょっと難しいですよね。
なので、まずは簡単に下記のようなカキコミは参考から外すようにしましょう。
- ただの誹謗中傷で終わっている
- 個人的な内容のカキコミである
- 具体的な意見は少なく、褒める言葉だらけである
カキコミの感情に流されるのではなく、あくまで情報として認識し、自分で1つずつ分析してみましょう。
悪評だらけの就職エージェント。どうしてこうなった?
ネットを見ていると、就職・転職エージェントへの批判がいっぱい見つかります。
利用しようと思って検索してみても、それらの悪評を読んでいたらこわくなり、個人での就活を開始する人もいるようです。
しかし、上に書いたことを踏まえて、エージェントへの批判カキコミを読んでみてください。
そのほとんどが「担当カウンセラーへの悪口」「自分の求めている求人情報を紹介してもらえない」といったものではありませんか?
担当コンシェルジュも人間。相性があることを忘れずに
就職エージェントでは、一人ひとりに就活の相談に乗ってくれるカウンセラーがついてくれます。
その担当カウンセラーへの批判ですが、まず思い出してほしいのが「担当カウンセラーへも人である」ということです。
たくさんの人を正社員就職させてきた就活のプロフェッショナルだとしても、相性が合わずうまくコミュニケーションがとれないこともあります。
その結果、思い描いた就職活動ができずに怒ってしまい、ネット掲示板にカキコミする…ということは珍しくありません。
しかし、これは正しい行動ではありません。
カキコミをしたところで、自分の就活が上手くいくきっかけにはならないからです。
就職エージェントでは、相性が合わない場合、担当カウンセラーを変えてもらうことができます。
ネットに怒りとぶつけるのではなく、エージェントに気持ちを伝えるべきだったといえるでしょう。
希望通りの求人が紹介してもらえないのには理由がある
「求めている求人情報を紹介してくれない!」という怒りの批判カキコミもよく見られます。
理想の自分になりたい、望む人生を送りたいと思って就活をしているのですから、こうした怒りはわからないでもありません。
しかし、社会人経験がほとんどない人が「年収は1,000万円以上」「一部上場企業以外は嫌」と言った所で、紹介できる企業はおそらくほとんどありません。
また紹介したところで、入社試験に合格できるでしょうか。
「エージェントだから希望通りの仕事を紹介してくれるはずだ」と期待し過ぎてしまうと、上手くいかなかったときに怒りが生まれます。
大げさに聞こえるかもしれませんが、この手のクレームは就職エージェントではよくあることです。
もし、未経験だけど本当になりたい職業があるのなら、「何をすればその職業に就けるのか」といった相談から始めるべきです。
あなたが求めるのであれば、担当カウンセラーは勉強・資格など具体的に「何が必要か」を教えてくれるでしょう。
そして、努力の結果によって、応募することが可能な会社を探してくれます。
就職エージェントは、あなたを理想通りの会社に就職させる魔法の会社ではありません。
そのことを忘れずにエージェントを使えば、インターネットの掲示板に書かれている悪評のような気持ちは感じないはずです。
まとめ:ネットを信じすぎないこと。とりあえず使ってみるところから
就職エージェントの悪評を見てしまうと、登録するのを躊躇してしまう気持ちになるのは、とてもよくわかります。
「なんかこわそうで登録したくないな」
「就活に失敗したから、もう嫌な気持ちにはなりたくない」
などと、思ってしまうかもしれません。
けれど、実際の就職エージェントはインターネットの掲示板で書かれている悪評ほど、ひどいところではありません。
どこの就職エージェントも基本的に無料で運営されていて、最新の就活情報を知ることができます。
フリーター・ニート・無職でも利用できるエージェントもたくさんあります。
ネットでの評判に惑わされず、自分で判断するように心がけてください。
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