就職活動を始めると、誰でも一度は耳にするのが、業界研究です。
とはいえ、具体的にどんなことを調べればいいのでしょうか。
「業界の規模を調べる…どうやって?」
「本を読んでいるだけでいいのかな?」
ちょっと考えただけでも、なんだか大変そうですよね。
また、業界研究はしなかったら合格しないのでしょうか。
このページでは、「そもそも業界研究って何?」という疑問に答えていきます。
業界研究って何を調べるの?
医療業界・自動車業界・アパレル業界・運送業界など、
世の中には多くの業界がありますが、それらの種類・特徴について詳しく知ることを業界研究といいます。
例えば、ものづくりを行っている業界だけ見たとしても、金属・印刷・繊維などさまざま。
調べていくなかで、自分が知らなかった業界と出会うこともありますし、自分が何に興味を持っているのか気付くこともあります。
また、幅広く情報収集することで、その業界の市場や発展性を知ることも大切です。
業界と職種って何が違うの?
業界研究をしようとしたときに、「業界(業種)」と「職種」で混乱する人がいます。
仕事探しでよく使われる言葉なので、言葉の意味・違いを知っておきましょう。
業界(業種)とは
業界(業種)とは、その会社が行っている事業の種類のこと。
日本標準産業分類の大分類では、下記のように分けられています。
- 農業・林業
- 漁業
- 鉱業,採石業,砂利採取業
- 建設業
- 製造業
- 電気・ガス・熱供給・水道業
- 情報通信業
- 運輸業,郵便業
- 卸売業,小売業
- 金融業,保険業
- 不動産業,物品賃貸業
- 学術研究,専門・技術サービス業
- 宿泊業,飲食サービス業
- 生活関連サービス業,娯楽業
- 教育,学習支援業
- 医療,福祉
- 複合サービス事業
- 公務
これらの大分類から、さらに細かく中分類・小分類へと分かれていきます。
例えば、大分類の「製造業」は、中分類の「食品製造」「繊維業」「家具製造」などに分けることができます。
職種とは
職種とは、一人ひとりが行っている仕事の種類のことです。
例えば、下記のような職種があります。
- 営業職
- 経理職
- 企画・管理
- 事務・アシスタント
- 人事職
- 販売・サービス職
- 開発職
- 金融系専門職
- 公務員・教員・農林水産関連職
- 技術職
- 医療系専門職
- クリエイター・クリエイティブ職
同じ会社で働いていても、「営業職」「経理職」「人事職」「開発職」など、部署によって職種は変わります。
業界研究で大切なポイントは2つ
業界・職種の違いが理解できたら、あとは自分が興味のある業界について調べていくだけ。
ですがその前に、大切なポイントをお伝えしておこうと思います。
ポイント1:最初は業界全体を大まかに見てみよう
「飲食サービス業の中のレストランだけを調べています」と言う方がたまにいるのですが、NGです。
まずは、飲食サービス業界の全体像を理解することから始めましょう。
最初から調べる範囲を狭くしていると、世の中でその業界が置かれている状況を理解することができません。
また、幅広く業界を知ることで新たな興味が広がり、企業を選ぶ選択肢が増える可能性もあります。
ポイント2:業界ごとの特徴をチェックしよう
業界で取り扱っている商品・サービスの形態を知ることは、業界研究の基本です。
就職面接では、業界の特徴について質問されることもあるので、しっかり理解しておきたいポイントです。
業界研究ってどんなやり方があるの?
では、具体的にどうやって業界研究をすればいいのでしょうか。
新聞・ニュース・本・ネットなどで、気になる業界の情報には目を通しておきましょう。
しかし、業界の数が多すぎるので、細かく見ていくと時間はいくらあっても足りません。
「早く正社員になりたいのに、調べるだけで時間が過ぎていく…」なんてことにならないように、自分一人で研究することはおすすめしません。
ここでは、短い時間で効率よく研究するためのサービスを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
就職エージェント
就活に関係するあらゆることを、アドバイザーに相談できるのが就職エージェントです。
就職エージェントでは、様々な企業の求人を取り扱っているので、個人では調べられないような業界の情報も集まってきます。
アドバイザーとの面談やメール・電話のやりとりで、それらの情報を聞くことができるので、利用して損はないでしょう。
業界研究セミナー・企業研究セミナー
その業界や企業のマーケットの状況・詳しい仕事内容などを説明するセミナーが開催されることもあります。
リアルな最新情報が手に入る貴重な機会なので、身近で参加できるようであれば話を聞いてみるべきでしょう。
ただ、開催時期は不定期なので、就職エージェントも並行して利用しておくと便利です。
業界研究のQ&A
業界研究っていつすればいいの?
求人情報の中から応募する企業を決めてから、業界研究をしましょう。
新卒入社の場合、まず業界研究をして自分の興味のある業界を絞り、それから求人情報を探すのが一般的です。
しかし、フリーター・ニート・無職からの就活では、優先順位を変えた方がいいでしょう。
それは、最初に時間をかけて業界を絞っても、その業界で中途採用の求人が出なければ遠回りになってしまうからです。
業界研究しないと合格しないの?
合格率を上げるためにも、業界研究はしておくべき。
面接官からの質問では、企業の業務内容だけでなく、業界に関することも定番です。
まわりの候補者もしっかり準備してきますから、「自分だけ答えられなかった」なんてことのないようにしましょう。
なかには、業界研究をしなくても就職成功する人もいますが、ほんの一部の人なので真似はしないでください。
まとめ:業界研究は大切だけど、時間をかけすぎないで
新卒からの入社を目指すのであれば、興味のある業界を全て研究してから、応募先を選んでもいいと思います。
しかし、フリーター・ニート・無職から正社員就職を目指すのであれば、その時間のかけ方は正しいとは言えません。
最初に応募する企業を絞ってから、関連する業界を調べた方が効率的です。
就職活動では、就活では応募書類の作成・面接対策などやることが山ほどありますので、何に時間をかけるべきかを考えましょう。
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